あんぽ柿を初めて見た方から、「干し柿とは何が違うのですか」と聞かれることがあります。
どちらも柿を乾燥させた食品です。ただ、食べたときの印象は同じではありません。
あんぽ柿の特徴は、外側のほどよい歯ざわりと、中に残るやわらかな果肉です。ひと口かじると、柿そのものの自然な甘さと、とろりとした食感が広がります。
乾燥させすぎないから、やわらかさが残る
一般的な干し柿は、時間をかけて水分を抜き、しっかりとした食感に仕上げるものが多くあります。
一方、あんぽ柿は水分を適度に残します。乾燥を深めすぎないことで、内側のやわらかさと鮮やかな橙色を保ちます。
乾燥時間だけで一律に決められるものではありません。柿の状態、天候、設備内の環境を見ながら調整する必要があります。
私たちは、長年培われた柿の見極めに、温度や乾燥状態を管理できる設備を組み合わせ、外はからっと、中はとろっとした仕上がりを大切にしています。
原料は、周辺産地の平たねなし柿
和歌山県かつらぎ町とその周辺地域は、平たねなし柿の産地です。かつらぎ町の山あいには、串柿づくりの文化も受け継がれています。
平たねなし柿は、名前のとおり種がなく、加工後も食べやすい柿です。果肉の自然な甘さを生かしながら乾燥させると、うまみが凝縮されます。
砂糖の甘さを足して作るお菓子とは違います。柿がもともと持っている甘さを、乾燥によって引き出します。
日本生まれのドライフルーツとして
あんぽ柿は、「昔ながらの柿のお菓子」という印象を持たれることがあります。
その歴史も大切です。同時に、自然の甘さを楽しむ日本生まれのドライフルーツとして、今の暮らしにも合う食品だと考えています。
お茶と一緒に。そのまま間食として。ヨーグルトやクリームチーズと合わせても楽しめます。
やわらかな食感は、一般的なドライフルーツが硬いと感じる方にも試していただきやすい特徴です。
まずは断面を見てください
商品の違いは、言葉だけでは伝えきれません。あんぽ柿を割ったときの、透明感のある橙色とやわらかな果肉を見ていただければ、乾燥させすぎない理由が伝わります。
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